断熱工事 

 

 住宅において、構造が非常に大事な部分になるんですが、構造と同じぐらい大事な部分が断熱工事だと思います。構造や、耐震などは後の、設計の考えで説明します。

 

 寒いとか、暑いとかの、断熱性能のお話は一旦あとにして、なぜ非常に大事な部分かというと、住宅の結露(カビ含む)のお話もよく聞くと思いますが、壁の中に入っている断熱素材が、水分を含むと、構造材にも影響があります。構造材が水分を持つと、もちろん木材を腐らせてしまう可能性が高いからです。

 

 例えば、雨の日に木材を外に置いておくと、木材が腐って、カスカスになってしまいます。 壁の中の柱などが、腐ってしまうと大変です。

 

下の写真は、一般に多く使われているグラスウールです。

 元の色は、レモン色なんですが、湿気を吸うと濃い黄色に変色してしまいます。又、黒い部分はカビになります。水分はあるのに、壁の中なので通風がほとんどなく、木材も腐らせる可能性が高くなります。

   又、湿った状態では害虫の卵の巣が出来やすかったり、上記の断熱材のようにカビの繁殖が消えません。

 私のイメージなんですが、冬の夜に暖房などをかけて、窓が結露するように、壁の中の断熱材も結露し、水分を含んでしまう為、濃い黄色に変色してしまう事が多いような気もしますし、夜が明けて太陽が出て来てから、太陽の直射日光で外壁を温めます。洗濯物を干した場合は、風があるので乾きます。壁の中は風が動かないので断熱材がむされる感じだと思います。

 

  断熱材が半乾きだと、どうでしょうか?

 断熱材は、家の毛布の役割だと思いますが、反乾きの毛布の布団に入れば、心地よくは眠れないと思います。 それが住宅の壁の中で起こっている事なのです。

 一般的には、断熱材はグラスウールが一番多いです。又、断熱材は、昔ながらの土壁か、グラスウールしか知らない業者様もいます。

 

 私どもは、家の解体工事もしており、家の内部を見る事も多いですし、リフォーム工事でも、内部の解体も行いますが、壁の中の断熱材のカビ、断熱材に群がる害虫、害虫の卵、木材の腐食など、いろいろ見てますので、グラスウールはお勧めしていません。

 

 上記のような理由で、断熱材は、寒さ、暑さに対しての性能のみじゃなく、木材の腐りや、木材に対しての害虫対策で、断熱工事はかなり重要だと考えてしまいます。

 

 新築のうちはいいんでしょうが、長い目で見た場合、壁の中が写真のようになっていたら、どうでしょうか?ちょっと考えてしまいますね。木材に影響がなければいいんですが。いずれにせよ良い事はないと思います。

 

 家を建てられる皆様は、業者ならちゃんとしているだろうとご理解されていると思いますが、大抵はグラスウールだと思います。最近は、吹付発砲ウレタンも出てきてますが、業者様の判断だと思います。

 最近では、高気密、高断熱住宅などと、良くお聞きしますが、湿気を通す「透湿」も考えなければ、ペットボトルの中に住んでいるような環境になるのかもしれません。その時の水分は、どこにいくんでしょうか?

 

 ある大学の教授が、日本はカビの国だと、言っているそうです。湿気を通すなども考えて、住宅づくりにも最良の方法で対応したいと思います。

 

 私共のお勧めは 次ページにから、ご説明しますが、「セルロースファイバー」と言う、新聞紙のリサイクル品で、断熱材の中では奇跡の商品だと思います。

 

 機能的には、断熱・調湿・防音・防虫・耐火・防錆・防カビ・安全 こんなに機能的な断熱材はありません。

  

 

 

 弊社は、無垢材・無暖房の家 究極断熱 Z工法を推奨しています。

詳しくは、次ページです。