イギリス141年、アメリカ103年、日本27年

 

 あまり知られていませんが、住宅の平均寿命です。

 日本が、先進国って考えると、物凄く短命だと思ってしまいます。

 家の寿命が27年ということは、30歳で家を持ったとして住宅ローンの終わる定年前には、もう一度建て替えを考えなくては、と言う 状態になっている可能性もあります。

  うそのような本当の数字です。

 
 現に退職金をリフォームや立て直しに使わなければ住めないような家が、もっと増える可能性もあります。

 

 考えさせられる数字ですね。

ちなみに、こんな本も出版されています。

【本書より抜粋】

 

 ・・・・頭にたたきこんでほしい。建築家は胸に刻んでほしい。

塩ビクロスこそ日本の住宅を「腐らせる」元凶なのだ。 塩ビクロスを貼るから、日本の住宅は「腐る」。

もののみごとに「腐る」。だから短命である。

もうひとつ。 日本の住宅を腐らせる犯人をあげておこう。

それはグラスウール断熱材である。

 

 まず、塩ビクロスを内装に貼る。すると、家の室内は密閉空間となる。

内外の温度差は、そのまま湿度差となる。塩ビクロスは空気も湿気も遮断する。

よって境界面で「結露」が起きる。

 

 住宅の多くは断熱材にグラスウールを詰め込んでいる。

グラスウール繊維は、「結露」の水分を吸う。すると、繊維間に表面張力がはたらく。水を吸着して放さない。

こうしてグラスウール断熱材は無限に「結露」水を吸い続ける。

水分を吸ってグッショリ濡れたクラスウールは、その重さで壁内で折れたたむ形で沈降してゆく。

もはや断熱材の用はまったくなさない。

しかし、壁の中のことなので、住民はまったく気付かない。

だが、断熱材が沈下しているので、耐えきれない寒さや暑さだけは体感できる。

 たっぷり吸った結露水にカビ、腐朽菌が大繁殖して真っ黒けになる。

ビッシリ産み付けられた何万ものゴキブリの卵が目撃されたこともある。

・・・・・

 

    住宅が産業になってしまった世界唯一の国、日本。

 

    住宅は、文化です。